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パソコンの使用はトラブルとの付き合いが避けられません。 ここではパソコン使用上の、各種トラブルに対し、それぞれのレベルに応じた対処法、或いはトラブルに対する考え方を、私の経験も含め述べてみます。
他の電化製品と違い、パソコンは本体単独で使うものでは有りません。最低でもキーボード、マウス、モニタが、ケーブルを通じて繋がっています。
その他プリンタ、マイクやスピーカー、スキャナ、モデム等、ユーザーの使用状況に応じ、種々のデバイスと繋がっています。
例えばプリントアウトされない、と言う現象が有ったとして、その原因が本体に有るのか、プリンタに有るのか、或いはケーブルが断線していることに有るのか、その原因特定は中々難しい。
良く言われる笑い話に、「ケーブルを繋いでいなかった」と言うのが有りますが、笑いごとでは有りません。かく言う私にも経験が有ります。
パソコンは「ソフトが無ければ、只の箱」と言われます。
OSは勿論、幾つものアプリケーションがインストールされ、それらはそれぞれユーザー毎に設定が異なります。 又、ネット上からダウンロードした、訳の分からないフリーウエア等も入っているかも知れません。
これらは、それぞれ複雑に絡み合っていて、場合によってはコンフリクト(衝突)を起こしているかも知れません。
アプリケーションの中には、OSの設定に関与し制御するものも有ります。
何かトラブルが有ったとしても、上記のどこにその原因が有るのか、特定が難しい場合が多々有ります。
このように、パソコンは常にトラブルとの付き合いが避けられず、その原因の特定が難しいことから、その対処法もそれに対応したものでなくてはなりません。
私なりの、トラブルに対する心構えを述べてみます。
パソコンはトラブルを起こすものだ。
原因が分からなくても、解決すれば良い。
この2点です。これを前提としての対処法を、以下具体的に説明します。
パソコンは何時トラブルに遭遇するか分かりません。
トラブルで一番多い現象が、「フリーズ」と「強制終了」です。
フリーズは、文字通り画面が凍りついたように、固まってしまう事です。通常キーボードやマウスの操作を受け付けません。
強制終了は、何らかのエラーメッセージが出て、使用中のアプリケーションが強制的に終了させられてしまう事です。いずれにしても、作成中のデータ消失は覚悟しなくてはなりません。
「パソコンはフリーズを起こすものだ」ということを前提として、何時フリーズしても良い様に、常にデータのバックアップを取って置くことが大切です。
データのバックアップ、と言う点で2つのことが考えられます。
上記のように、何時フリーズしても良い様に、作業中作成データを、随時ハードディスクに上書き保存します。
操作としては、簡単な事です。画面上の「上書き保存ボタン」をクリックするか、「ファイル→保存」を選択するだけです。
これで、メモリ上のデータがハードディスク上のファイルに上書きされ、パソコンが止まってもデータは残ります。
「システム→ハードディスク」の項でも述べましたが、ハードディスクはパソコン内の数少ない機械式装置で、いつか必ずクラッシュ(故障)を起こします。それが何時かは分かりません。
大事なデータは、CD-RWやMO等、外部保持記憶ディスクにバックアップを取っておきましょう。
バックアップと言う点で、私が薦めるのは、外付けのハードディスクを利用する事です。
ハードディスク価格が下落し、今は2万円も出せば100ギガ位の容量を買えるでしょう。TV番組を録画するのでなければ、データのバックアップ用としては、これで充分です。
ここに大切なデータのバックアップを取っておけば、2台一緒にクラッシュすることは無いだろうし、やはり使い勝手の点で、他の記憶媒体とは比較になりません。普段は電源を入れて置かなくても良い訳ですし。
パソコントラブルの原因は特定が難しい。勿論原因が分かればそれを排除すれば良い訳です。
しかし、原因が分からなくても対処法は有ります。と言うより原因追求に時間を取られるより、「原因が分からなくても、解決すれば良い、トラブルから脱出できればそれで良い」と言う考え方の方が生産的です。
トラブルからの脱出には、次の段階が有ります。
再起動
システムの復元
アプリケーションの再インストール
ハードディスクの初期化・OSの再インストール
以下、各段階ごとの操作手順を説明します。
何かトラブルが有って、システムがフリーズしたような場合、再起動しただけで、大半は解決します。
しかしフリーズすると、再起動を掛けようとしても、マウスを受け付けない場合が有ります。つまり「スタート→終了」が出来ないのです。その場合以下の順で終了を試みて下さい。
Ctrl+Alt+Deleteキーを同時に押す。
これで強制終了できます。
これで終了できない場合、本体スイッチを直接押して電源を切る。
押しただけで切れない場合、5秒以上長押し(押し続ける)する。
最終的には電源コードを引き抜く。
これで否応無く終了できます。
その後、スイッチを入れて、システムを立ち上げる。
これはWidows-XPからの機能です。
システムに不具合が生じた時、正常に動いていた時点に設定を戻す事が出来ます。
その際、作成したファイル等が失われる事は有りません。設定だけが復元されます。
ただ「復元時点」以降にインストールしたアプリケーションなどが失われ、再インストールする必要が出る場合が有ります。
「システム復元ウィザード」で設定しますが、「…ウィザード」を表示するには幾つかの方法が有ります。一つだけ書いておきます。
「スタート→全てのプログラム→アクセサリ→システムツール→システムの復元」
これで表示されます。
ここで「システムを以前の状態に復元する→次へ」で復元ポイント選択が表示されますから、日付を選択すれば、その日付の状態に設定が復元されます。
あるアプリケーションに限ってトラブルが発生する場合、そのアプリをインストールし直します。
通常、其のまま上書きインストールすれば、修復されます。
或いは一旦そのアプリを、アンインストールし、改めてインストールし直します。
その際、ウイルス対策ソフト等、常駐ソフトは全てOFFにしておきます。
※ なお、Adobe Illustrator(Photoshopも同じく)と言うアプリケーションのトラブルについて、「環境設定ファイル」が関与している場合が多く有ります。
この場合、Illustratorを再インストールしても、トラブルが解決しない場合が有ります。
取りあえず「環境設定ファイル」を削除して見てください。
「環境設定ファイル」については、FAQ
参照。
最終的に、OSがインストールされているハードディスクを初期化し、まっさらな状態から、OSを始め、全てインストールし直します。
「パソコンは、ソフトが無ければ只の箱」と言いますが、一旦「只の箱」の状態にし、そこからシステムの再構築をする訳です。
「只の箱(ハードウエア)」に故障がない限り、全てのトラブルはほぼ修復されます。
時間も掛かり、各種設定など煩わしいことをやり直さなくてはなりません。又、初心者にとってはリスクも伴います。
しかし、それを通じ、パソコンシステムに付いての理解も深まり、何より「どんな深刻なトラブルでも、ともかくこれさえやれば、ほぼ完全に解決出来る」と言う自信に繋がります。
パソコンを使いこなそう、と言う人にとって、やはりどうしても避けて通れないスキルです。
なお、その前に必ずデータのバックアップを取る事。
必ず自己責任の下でやること。